2代目となる現行型ホンダ・N-BOXは、2017年8月に登場して以降、販売台数が軽乗用車No.1を続けているヒットモデル。
N-BOXがヒットしている理由は様々考えられますが、クルマの基礎となるプラットフォームやエンジンやミッションといったパワートレインを新設計。加えて、ホンダの先進安全運転システムである「ホンダセンシング」を標準装備し、軽乗用車でトップレベルの安全性を実現していることが挙げられます。
2代目のN-BOXが登場した際、わずか1世代でエンジンのみならずプラットフォームまで新設計としたのはなぜだろう?そんな疑問がありました。しかし、ようやく疑問に対する答えがようやく見つかりました。それはN-BOXをベースとした4ナンバーの軽商用バン、ホンダN-VANが登場するから。
2018年夏に登場するN-VANは、商用バンのアクティバン・乗用ワゴンのバモスの後継車にあたり、約19年振りのフルモデルチェンジとなります。従来はエンジンを運転席後方に搭載するミッドシップレイアウトを採用していました。しかし、N-VANはN-BOXがベースのため、運転席より前にエンジンが搭載されるFFレイアウトとなります。
FFレイアウトを採用したことにより、従来型より低床化を達成。助手席とリアシートにダイブダウン機能を搭載することで、フラットな床の荷室空間を実現。最大積載量350kgを誇るフラットで広大な空間はダンボール71個、ビールケース40個が搭載可能です。
さらに軽商用バン初の助手席側ピラーレス仕様を採用することで、助手席側の最大開口幅は1580mmを実現。従来のテールゲートに加えて、助手席側から荷室へのアクセスが可能。
この結果、2つの導線が使えることで、荷物の積み降ろしなどの効率が劇的に向上しています。また縦列駐車などでテールゲートが開けにくい時でも助手席側から作業ができるという利便性もあります。
N-VANに用意されているパワートレインはNA(自然吸気)とターボの2つのエンジン。そしてトランスミッションはNAエンジン車には6速MTとCVT。ターボ車にはCVTのみが組み合わされます。
また、先進の運転支援システム「ホンダセンシング」はN-BOX同様に全車に標準装備され、ドライバーをサポートしてくれます。
多様化するワークスタイルに合わせて、N-VAN はビジネスモデルとしての機能性をストレートに追求したGとL。
仕事だけでなく、パーソナルな使い方にもマッチするフレンドリーな丸目のヘッドライトが特徴の+スタイル・ファン。そして、ロールーフ仕様で、スタイリッシュな佇まいが特徴の+スタイル・クールという3つの個性を用意しています。
ビジネスにも趣味にも様々な使い方が可能なN-VAN。多彩なボディカラーを纏ってまもなく登場です。
(萩原文博)