三菱「新型パジェロ」が正式発表! 鍛え上げられたオフロード性能と3列 7人が快適に過ごせるコンフォート性能を両立。

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三菱自動車工業は、クロスカントリーSUV「パジェロ」をフルモデルチェンジした新型モデルを世界初披露した。2026年度に生産拠点のタイを皮切りに、日本、オーストラリアへ投入し、次年度以降はASEAN、中南米、中東など世界約100カ国への展開を計画している。

※こちらの記事は、9月2日公開の姉妹誌「モーターファン」掲載記事より引用しています。

三菱 パジェロ
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開発コンセプトは「First-class & All-rounder CHARISMA」

1982年に初代モデルが登場したパジェロは、本格的な悪路走破性と乗用車並みの快適性を両立したSUVとして成長してきた。4代目までの累計生産台数は325万台を超え、170以上の国と地域で販売された同社の代表的なモデルだ。2021年の生産終了から約5年を経て、ついにパジェロが三菱のフラッグシップとして復活する。

三菱 パジェロ

新型パジェロの開発コンセプトは「First-class & All-rounder CHARISMA」。従来モデルから受け継ぐ「Confidence(信頼性・走破性)」と「Comfort(快適性)」に加え、「Prestige(存在感・上質さ)」を新たな価値として加えた。

三菱 パジェロ

三菱は、悪路走破性、堅牢性、環境性能をブランドDNAとして位置づけている。新型パジェロでは、これらの強みを維持しながら、先進性や質感を高め、従来のファンだけでなく、洗練されたSUVを求める若いユーザーにも訴求する。

開発にあたっては、当初検討された既存車種の派生モデルではなく、パジェロ専用モデルとして新規開発する方針を採用。歴代モデルが築いてきた「オフロード性能と上質さ」の融合を、現代のSUV市場に合わせて再構築した。

シャシー:トライトンのラダーフレームを高剛性化。「SS4-II」と「S-AWC」も搭載

新型パジェロは、トライトンのものをベースに改良を加えたラダーフレームを採用する。高張力鋼板の適用拡大などにより、ねじり剛性と曲げ剛性を高め、悪路での耐久信頼性とオンロードでの走行安定性を両立した。

サスペンションは、フロントにハイマウント・ダブルウィッシュボーン式、リヤに専用開発の5リンク式リジッドサスペンションを採用。オフロードでの接地性と走破性を確保しながら、自然なステアリングフィールとフラットな乗り心地を目指している。

4WDシステムには、三菱自動車独自の「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」を搭載。2H、4H、4HLc、4LLcの4モードを備え、日常走行から雪道、泥濘地、砂地、岩場まで幅広い路面に対応する。

  • 2H:後輪駆動
  • 4H:フルタイム4WD
  • 4HLc:センターデフロック
  • 4LLc:ローギヤ+センターデフロック
三菱 パジェロ

さらに、前後輪のトルク配分、左右輪間のトルクベクタリング、4輪ブレーキ制御を統合する「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用。SS4-II、AYC(アクティブヨーコントロール)、ASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)、ABSを統合制御し、4輪の駆動力と制動力を最適化する。

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ドライブモードは、NORMAL、ECO、GRAVEL、SNOW、MUD、SAND、ROCKの7種類。砂地や砂利では旋回性、岩場や泥濘地ではトラクション性能を重視するなど、路面ごとに制御を最適化している。

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パワートレイン:2.4Lディーゼルエンジンに新開発の8速ATを組み合わせる

パワートレインには、新世代の2.4Lクリーンディーゼルエンジンを搭載する。トライトン用エンジンをベースにワイドレンジのシングルVGターボなどを採用し、最大トルクは+100Nmの480Nmまで高められた。

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新開発の8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせにより、発進時から高速域まで力強い加速を実現。8速ATにはスポーツモードも備え、滑らかな変速とドライバーの意図に忠実なレスポンスを両立する。

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パッケージ:3列7名の全席で快適に過ごせる広々とした室内空間

新型パジェロは、3列7人乗りのパッケージを採用。Aピラーの角度やフロントドア構造を見直し、力強い外観と広い室内空間を両立した。

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2列目シートは150mmのロングスライド機構とタンブル機構を備える。乗降性や荷室の使い勝手を高めるとともに、フロントシート背面の形状を工夫して後席の足元空間を確保した。

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3列目は、大人が座った際のヘッドクリアランスやつま先が前席下に収まるよう足元スペースにも配慮。従来の本格SUVにありがちな「3列目は緊急用」という印象を抑え、全席で快適に過ごせる空間を目指している。

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装備面では、3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコンや電動パノラマサンルーフを設定。前後のドアガラスなどには遮音ガラスを採用し、静粛性を高めた。

サウンド:ヤマハと共同開発したプレミアムオーディオシステムを採用

ヤマハと共同開発したプレミアムオーディオシステム「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を搭載する。12個のスピーカーとデュアルアンプを組み合わせ、車速やロードノイズに応じて音量・音質を自動調整する。

新型パジェロでは悪路走破性だけでなく、長距離移動中の快適性や車内での時間の質も重視。家族や仲間との移動を、単なる移動ではなく思い出に変える装備として位置づけている。

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エクステリア:初代のロールバーから着想を得たCピラーなどDNAを随所に継承

エクステリアは、初代モデルから続く水平基調のスクエアなプロポーションを継承。厚みのあるボディ、張り出したフェンダー、力強いショルダーラインによって、悪路走破性能を視覚的に表現した。

初代モデルのロールバーから着想を得たCピラーや、歴代モデルの背面スペアタイヤを想起させるヘキサゴン形状のテールゲートなど、パジェロのDNAを随所に取り入れている。

三菱 パジェロ
三菱 パジェロ

フロントにはT字型のランプシグネチャーを採用。剣道の「面」を思わせる静かで堂々とした表情を持たせ、ロック・アンロック時にはランプのアニメーションで冒険心を演出する。スペアタイヤは背面に装着せず、室内長や荷室の使い勝手を優先した。

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ボディカラーはグローバルで全8色を設定し、ブラックルーフ仕様も用意する。テーマカラーには、上質さを表現する「アーマーカッパー」や機能美を表現する「ファントムブルー」などが設定される。

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インテリア:パジェロ伝統の3連メーターをディスプレイ表示で再現

インテリアは、初代モデルから続く水平基調のインストルメントパネルを採用。機能性と上質感を両立した室内空間に仕上げた。

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メーターとセンターディスプレイは、2枚の14.3インチ大型ディスプレイで構成されるモノリスディスプレイを採用。パジェロ伝統の3連メーターを現代的に進化させたマルチメーターには、歴代モデルのDNAを感じさせるグラフィックスを表示する。

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インストルメントパネルやドアトリムには、日本の伝統工芸「木目込み」に着想を得た縫製技法を施したソフトマテリアルを使用。立体感と手触りにまでこだわり、フラッグシップモデルにふさわしい質感を表現した。

三菱 パジェロ

スマートフォン連携ディスプレイオーディオには、時間帯に応じて背景が変化するライブバックグラウンド機能も搭載。先進装備を単なる装飾ではなく、情報伝達や運転支援に役立つ機能としてデザインしている。

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また、高い着座位置とワイドな視界により車両感覚のつかみやすさを追求。ちなみに最小回転半径は5.8mで、大柄なボディでありながら日常シーンでの取り回しにも配慮されているのはうれしいポイントだ。

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歴代のファンにも「やっぱりパジェロ」と感じさせる進化を実現

新型パジェロは、タイ、日本、オーストラリアへの導入を皮切りに、ASEAN、中東、中南米などへ順次展開される計画だ。地域によっては「モンテロ」など別名称で販売される可能性もある。

価格、グレード、販売目標台数などは、各地域での発売時期に合わせて発表される予定。モータースポーツへの参戦についても現時点では未定だが、三菱自動車はトライトンでアジアクロスカントリーラリーに参戦しており、そこで培われた技術や知見を新型パジェロに生かしている。

新型パジェロは、単なる復活モデルではない。三菱自動車が掲げる新たな中長期ビジョンの第1弾として、ブランドの頂点を担うモデルだ。悪路走破性と耐久信頼性、快適性という伝統を守りながら、上質さと先進性を加えた新型パジェロは、「上質に進化したが、やっぱりパジェロ」と感じさせるオールラウンドSUVを目指している。

三菱 パジェロ
グレード三菱パジェロ ※仕様・数値は開発中のもの
全長4920mm
全幅1925mm
全高1910mm
室内長2775mm
室内幅1575mm
室内高1235mm
乗員人数(名)7
ホイールベース2870mm
最小回転半径5.8m
最低地上高230mm
車両重量2460kg
パワーユニット2.4L直列4気筒ディーゼルターボ
エンジン最高出力150kW/3500rpm
エンジン最大トルク480Nm/1750-2500rpm
トランスミッション8速AT
サスペンション前:ダブルウイッシュボーン式独立懸架コイルスプリング 後:5リンク式リジッドコイルスプリング
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク 後:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ255/55R20

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Seijiro Eda
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