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「EX30」を相棒CARに、スウェーデン北部を巡る“サステナブル”な旅。
ボルボの本国・スウェーデンで開催されたコンパクトSUVの電気自動車、EX30の試乗会「The Big Winter Drive」は、EX30の“サステナブル”なクルマづくりにちなんだ、北欧らしいライフスタイルを体験できる旅でもありました。
「The Big Winter Drive」レポート第2弾となる“ライフスタイル編”では、そのスポットの数々と、自然あふれる光景に映える「EX30」の姿をお届けしたいと思います!!
氷の上に浮かぶ斬新な「Arctic Bath」で、本場のサウナ&“超”冷水浴!!
スウェーデン北部のラップランド地方、北極圏のすぐ下に位置する“ハラッズ”という小さな街にある「Arctic Bath」。元々の林業が盛んだった頃に木材を運搬していたという、一帯を流れるルーレ川の水面に建物が浮かぶラグジュアリーホテルだ。
ラグジュアリーとはいえ、豪華とか派手ということではなく、品があって落ち着きがある雰囲気。小規模ゆえのきめ細やかなサービスで、とても居心地よかったです。
「アークティック・バス」の目玉コンテンツは、コールドバス・セラピーセッションという、“サウナ&冷水浴”。日本でもサウナブームですが、その本場である北欧スタイルのサウナは、ひと味違いました!!
円形の建物の中庭に設けたプールが、いわゆる水風呂になるのですが、建物自体が凍った川の上に浮いてるくらいなので、メッチャ冷たい!! 温度は不明ですが、外気温がマイナス10度での水風呂といえば伝わるでしょうか……。
日本の標準スタイルと同じく、サウナと水風呂を3セットということで、最初は足を入れるだけで限界でしたが、最後は(なんとか気合いで)頭まで潜れるように。そんな“超”冷水浴で、ととのうというより、頭がクリアになった気が(笑)。
円形の建物のメイン棟で提供される料理は、地元の新鮮な食材をふんだんに使い、伝統的な北欧料理を現代風にアレンジしたコースメニューで、こちらも地元産のクラフトビールやこだわりのワインとともに堪能。ルーレオに工房を構えるMOKK KERAMIKが手がける、自然からインスパイアされたという陶器の食器も料理を引き立てていました。
「EX30」のインテリアにまつわる、サステナブルな取り組みをデザイナーに聞く。
一夜明けた朝食後のフランクな雰囲気のなか、シニアデザインマネージャーのCecilia Starkから、EX30のインテリアデザインにまつわるプレゼンテーションがあり、スウェーデンの四季や自然風景、光などからインスピレーションをうけた内装や、4つの内装(日本では2つ)のテーマごとに、最適なリサイクル素材や再生可能素材を採用していることを拝聴。ボルボ車のサステナブルへの取り組みのホンキ度が伝わる内容でした。
ちなみに、チーム・ジャパンの大先輩の方のインタビューをこっそりお聞きしていると(笑)、シニアデザインマネージャーのCecilia さんは、インディゴがお気に入りだそうなので、日本導入に期待です!!
“オーロラ”も出た!! 木の上に個性的なキャビンが建つ「ツリーホテル」。
アイストラック後の2日目のホテルは、同じく“ハラッズ”に位置する「Tree Hotel」。アークティック・バスが川の自然の中なら、こちらは森の自然の中で、地上約4〜6mの高さの木の上にツリーハウスが建つ、驚きの光景が!!
開業当初は4つだった部屋が少しづつ増え、現在は8部屋に。それぞれ別の建築家が手がけた外観もインテリアも異なりますが、すべて個性的なキャビンとなっています。
アウトドアフィールドに客室があるので、グランピングともいえますが、いわゆるホテルライクなグランピングとはひと味違う、自然に寄り添って共存しているスタイルが好印象。
アウトドアフィールドに客室があるので、グランピングともいえますが、ホテルライクなグランピングとはひと味違う、自然に寄り添って共存しているスタイルが好印象でした。
そして、なんと! ノーザンライト(オーロラ)をみることもできました。北極圏のすぐ近くに位置する地域だけに、超幸運なサプライズ!! 冬はオーロラ撮影や犬そり、夏はルーレ川でのカヤックや釣りなど、季節に応じたアクティビティを体験することもできるそう。
木の上のキャビンで見つけた、サステナブルな設備。
ツリーハウス(木の上の家)という非日常の空間にあるホテルだけに、キャビンには水を使わない焼却式のトイレを設置。これは廃棄物の処理も不要で、残るのはわずかな量の灰だけというエコなトイレで、そのほか洗面所には、3Lの手洗い水を備えた給水システムを採用していました。
「ツリーホテル」では“ブレスワーク・セッション”を体験。ここでのブレスワークは深い呼吸を繰り返し、意識的に呼吸をコントロールすることで、自律神経を整える効果をもたらすというセラピー的なセッション。
「EX30」のアンビエントライトのノーザンライト(オーロラ)をテーマにしたライティング環境で、インストラクターにならった呼吸の仕方に応じて、徐々に変化するサウンドも印象的でした。
世界遺産“Gammelstaden”の、歴史ある街並みにも映える、その姿。
ボルボ・ジャパンさんからおすすめ“映え”スポットとうかがっており、Googleマップにも経由地として登録されていた、世界遺産の「ガンメルスタード」にも立ち寄り。伝統ある旧い街並みにも似合う「EX30」の姿を確認できました。
また、初日の経由地だった「Gruvbergs stugan(グルブベルグシュトゥガン)」にも、スウェーデンらしい外壁の色、深い赤の建物があり、コーヒーとスイーツをいただいた室内の様子もいいカンジでした。
夏はトレッキング、冬はスノーシューハイキングなど、アクティビティの拠点として活用されている施設。中世ヨーロッパのようなスタイルに、木のスキー板を履き、木のスティックを持ったスキーヤー(?)の看板があり、室内には薪ストーブやミニコンポ(懐かしい)もあったり、この場所の歳月を物語るようで雰囲気満点!!
今回のスウェーデン・公道ドライブで役立った、“賢い”機能もご紹介。
路肩に立つスノーポールのような棒の上に黒いゴミ袋が被っているときは、トナカイを近くで見かけたから横断注意、という地元ならではの標識を、試乗車でペアを組ませていただいたチーム・ジャパンのスウェーデン在住の先輩に教えていただきましたが、幹線道路や生活道路など同じ道路でも頻繁に制限速度が変わる、という教えも、賢い「EX30」はくみ取ってくれたようで……。
「EX30」と共通のコンセプトを体感できた、“The Big Winter Drive”。
小規模だけどラグジュアリー(豪華というより、品がある)な環境の「アークティック・バス」、個性的だけど北欧の大自然と共存した「ツリーホテル」の客室、持続していくべき自然環境下にあるツリーハウスの設備、北極圏の近くで見られたオーロラ、ルレオ旧市街に残る歴史ある街並みなど。素敵な思い出をたっぷり残すことができた、スウェーデン北部を巡る「EX30」とのウインタードライブ。
スカンジナビアデザインの長く愛用できるスタイリッシュでクリーンなルックスに、EVだから実現したサステナブルな取り組みを盛り込んだ、伝統ある「ボルボ」の歴史のなかでもっとも小さなSUV。ピュアエレクトリックモデルの「EX30」と共通するコンセプトを体感できる旅だったのでは? と勝手ながら思っております!!