FCAジャパンは10月30日、ジープのコンパクトSUV「コンパス」をフルモデルチェンジ。12月2日(土)より販売開始することを発表した。
グランドチェロキーのデザインテイストを受け継ぎ2代目へと生まれ変わった新型コンパスは、初代で好評を博したユーザーフレンドリーなDNAを受け継ぎながら、デザインや機能、快適性、安全性など全方位において進化している。
FCAグループのモジュラープラットフォーム「スモールワイド4×4アーキテクチャー」をベースとしたフレーム一体式のモノコックボディ構造を採用。さらに高張力鋼板を全体の7割近くまで使用したほか構造用接着剤を用いることで、ねじれ剛性を高めながら軽量化も果たしている。
また、機械式可変減衰力ダンパー「FSD」を備えたマクファーソン式サスペンションを前後に採用。ガラス周りのシール加工やホイールハウスライナーの採用も相まって、悪路走行時には優れたタイヤの接地性を発揮するとともに、市街地走行においてもノイズや振動の少ない快適な乗り心地を実現したという。
新型コンパスのボディサイズは全長×全幅×全高=4400×1810×1640mmで、先代に対し全長を75mm短縮することで、都市部での取り回しに配慮。一方でトレッドはフロントが+30mm、リヤは+20mm拡大しており、強固なボディ剛性との相乗効果で接地性を高めるのに貢献している。
ジープ特有の台形センタースタックを備えたインパネには、アップルカープレイおよびアンドロイドオートに対応した新世代の「ユーコネクト」を搭載。電話やナビゲーション、エンターテイメントなどの各種機能をタッチパネルモニターからボイスコマンドまたは指先だけで直感的に操作可能だ。
また、センターコンソールには電子制御パーキングブレーキやSTOP&GOシステム、外部メディア用の充電・接続ポートを装備。また、シートやドアトリムなどにステッチをあしらうことで、質感を向上させた。
さらに、60:40または40:20:40の分割可倒式リヤシートを採用し、多彩なシートアレンジを可能としたほか、積み込む荷物の大きさに形状に応じてカーゴフロアの高さを調整することもできる。またノートブックPC やタブレット端末を収納できる足元のメッシュサイドポケットや助手席下収納などを備え、使い勝手を追求している。
エンジンは全車とも、最高出力175ps/6,400rpm・23.4kgm/3,900rpmの2.4L直4マルチエア16バルブエンジンを搭載。ベーシックグレード「スポーツ」および中間グレード「ロンジチュード」は6速ATを搭載するFF車で、最上級グレード「リミテッド」は9速ATを搭載する4WD車となっている。
「リミテッド」が搭載する4WD機構「ジープ・アクティブドライブ4×4システム」には、路面状況の良い環境下では前輪駆動で走行するリアアクスル分離機能を採用。都市部では無駄な燃料消費を抑え、滑りやすい路面では常に安定した走行性能を発揮する。
安全装備も充実しており、各種エアバッグやエレクトロニック・スタビリティ・コントロール、トラクションコントロールを全車に標準装備。「リミテッド」にはさらに、STOP&GO機能付アダプティブクルーズコントロール、“レーンセンス”車線逸脱警報プラス、クラッシュミティゲーション、リアパークアシスト付前面衝突警報、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、“パークセンス”フロント・リアパークアシスト、“パークビュー”リアバックアップカメラなどが標準装備される。
価格は「スポーツ」が3,230,000円、「ロンジチュード」が3,510,000円、「リミテッド」が4,190,000円。
また、新型コンパスの発売を記念し「リミテッド」をベースとして、通常はメーカーオプション扱いとなるラグジュアリーパッケージ(デュアルペインパノラミックサンルーフ、パワーリフトゲート)を標準装備。
さらに、パールコート塗装を施したボディカラー・ブリリアントブラッククリスタル(限定50台)またはヴォーカルホワイト(限定50台)を組み合わせて、通常270,000円分のアイテムを装備しながら価格をベース車より100,000円高の4,290,000円に抑えた「ローンチエディション」を100台限定で発売する。