北九州へ手ぶら釣り旅。酒好き、レトロ好きにもたまらない、魅力を秘めた街だった。

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街歩きも楽しい北九州。まずは門司港へ。

さて、九州の玄関口として、国際港として栄えた歴史がある北九州は、釣り以外にも観光や街遊びもしっかり楽しめる。釣りの後は街歩きもしっかり楽しんできた。まずは、門司港エリアを散策。

門司港は、明治時代初期に開港。明治から昭和初期にかけて建築された、趣ある建物が今でも残っているエリア。

なかでもレトロな姿が魅力のJR門司港駅は、創建時(大正3年)の姿に復原する保存修理工事が終了し、2019年3月10日にグランドオープンしたばかり。

駅周辺には、外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に、ホテル・商業施設などを大正レトロ調に整備した観光スポット「門司港レトロ」として整備されていて、焼きカレーなどのご当地グルメも楽しめる。

 

レトロな雰囲気の旦過市場。

小倉の市街地のど真ん中にあって、行きやすいのが小倉の台所「旦過市場(たんがいちば)」。昭和レトロな雰囲気が魅力の市場で、鮮魚店、鯨肉専門店、お惣菜屋など110軒ほどの店がひしめき合う。

この日は残念ながらお休みだったが、必ず訪れたいのが「大學堂」。

ここで「大學丼」を注文すると、白米をよそった丼を片手に市場を巡り、各店舗で好みの具材を買って、自分だけのスペシャルな丼を食べられる。

オススメは北九州市の郷土料理「ぬか炊き」。

「ぬか」を煮付けのだし汁としてイワシやサバなどを炊いた料理で、いくらでもご飯が進んでしまう。市場には、ぬか炊き専門店もいくつかある。

ちなみにこの市場は、大正時代、すぐそばを流れる神嶽川の荷揚げ場として栄えたのがはじまり。今でもその名残は残っていて、市場を裏側から見ると川の上に建物が建っているのが分かる。

 

角打ち巡りで地元の人と交流。

北九州の夜の楽しみが「角打ち(かくうち)」巡り。酒屋の店先で飲むことを角打ちといい、北九州市内には、この角打ちができる酒屋が約150軒もあるという。

もともとは製鉄所などのシフト制で働く人たちが昼夜を問わず飲めるように数多くの角打ちが生まれたとのこと。その魅力は、まず安さ。瓶ビールが300円台で飲めたりする。アテは缶詰や乾きものが中心だが、僕らが行った角打ちの1つ「井手商店」はおでんが絶品だった。

また歴史の長い角打ちも多く、雰囲気はレトロ。狭い空間で飲むので、周りの人とのコミュニケーションも生まれやすくて、旅情に花を添えてくれる。ちなみに、北九州には釣りを趣味としている人が多いので、思わず釣りトークに花が咲くこともあるかも。

朝の釣りから夜の角打ち巡りまで北九州を満喫した僕らだったが、帰って来た翌週に「北九州釣りいこか倶楽部」の釣果情報をのぞいてみると、北九州近海で釣り上げられたブリが釣り人の誇らしげな顔とともに紹介されていた。次こそは玄界灘の大物釣りのリベンジを果たしたい。

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Shinya Miura
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