アクティブ派もインドア派も大満足。冬の白馬へ1泊トリップ‼

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国連機関が認定した「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」にも選ばれた長野県・白馬村。持続可能な開発目標に沿って世界基準で自然や文化、観光などのインフラが整っていることなどが認定のポイントであり、これをきっかけにますますその名は国内外に広がるばかり。

冬はスキー・スノーボードが定番だが、いまは滑るだけに留まらない遊びも拡充中だ。 そんな白馬へ、インドア派の丸山風音さんとアクティブなスノーボーダーの中村和博さんという、遊びの志向性が凸凹の2人が1泊トリップ。滑るだけじゃない冬の白馬の楽しみ方を参考にしてみよう。

Table Of Contents : 目次

白馬で白馬に乗る!?

最初に訪れたのはHAKUBA47とエイブル白馬五竜スキー場の間にある別荘地エリアにある「リトルファームハッシー」。この地域では唯一通年で乗馬体験ができる施設だ。雪に覆われた馬場内での引き馬体験や愛らしい馬とスキンシップ、さらには馬に引かれてソリにも乗れる。

ここにいる白いサラブレッド「ストーム」くんに乗って雪上を歩けば、まさに白馬に乗って白馬を堪能!? 特別な道具は必要なく、貸し出しのヘルメットをかぶるだけ。普段着のままで乗馬が楽しめる。

高い目線から眺める非日常的な景色。

まずは周りを囲いで囲まれた安全な馬場内を慣らし歩きから。馬具に足をかけてさっと相棒の背に乗ると、普段の目線とは大違いの高さへ。ゆっくりとリズミカルに歩く馬の歩調に体を任せれば、次第に慣れていき周辺の景色に目が向く。

青い空と白い雪の美しいコントラストを普段とは違う視点から眺めるのは格別の体験だ。目の前にはエイブル白馬五竜スキー場、別荘地の森の奥には白い峰が続く北アルプスに姿が見える。

コミュ力の高い馬とのふれあい。

馬場内を歩いていると、暖かい背中越しにだんだんと乗っている馬のリズムやちょっとしたクセがわかってくる。馬それぞれに性格があり、その時の気分や気性もあるため、スキンシップが重要。

首元をポンポンとするのは「よし、よし」と褒める合図。コミュニケーションがはかれたタイミングを見計らって、施設代表・橋本さんの先導のもと外を少し歩いてみる。別荘地の木々の合間から見える雪山が美しい。

馬場に戻ってきたら、ちょっとしたアトラクションとして馬に引いてもらうソリを体験。高い視点から低い視点へのギャップがすごい。馬場内は雪の上とはいえ、馬が歩いて固まってているので振動は意外とあり、さほど早くないスピードだが、地面が近くて迫力がある。

「はじめての乗馬だったのでちょっと緊張しましたね。生き物に乗るって日常ではなかなかできないので、馬と気持ちを向きあう感覚が良かったです。あとは普段見ない視線の高さが新鮮で、雪景色も違って見えました」と中村さん。

リトルファームハッシー
長野県北安曇郡白馬村神城24199-74 tel:0261-75-2085
営業時間:13:00~16:00 月曜定休 (年末年始12月30日〜1月3日)曳き馬は前日の午後8時まで、それ以外は3週間前までに予約が必要
mihocyopper.wixsite.com/little-farm

エリア随一のグランピング&サウナ。

白馬エリアではじめとなるドーム型のグランピング施設「From P」。広い敷地内には6棟のさまざまなタイプのドームテントが建ち、どれも1棟貸切タイプ。すべてヨーロッパの寒冷地にあるリゾート施設で使われているテントは、二重構造で断熱性が高い。そのため、積雪の多い白馬の冬でも快適に過ごせるというわけだ。

ここはなによりも立地が良さがポイント。スキー場や温泉、飲食店に行きやすい位置にあり、さらに施設内からは白馬の山並みが目の前に広がるグッドロケーション。刻一刻と変わる姿をプライベート空間で心ゆくまで味わえる。

凍てつく澄んだ空気と地下水で“ととのい”体験。

ドームテントに併設したサウナ以外に、日帰り利用もできるバレルサウナがある。脇には奈良県の醤油工場で100年近く使われてきた2mほどの醤油樽がドンと置かれ存在感抜群。120度まで温まったサウナ内ではセルフで薪もくべれば、ロウリュウもでき、香りが心地よいアロマロウリュウもできる。

十分に体が温まったら、外の気温はマイナスの世界。これだけでも水風呂に入っているような感覚だが、白馬らしさを味わうなら周りの雪に寝転がるのも良い。さらに、深さ2mの醤油樽に湧き出す地下水をふんだんに貯めた水風呂に頭の先まで飛び込んだら、あとは”ととのう”だけ。

地元食材を潤沢に使った食事。

日が落ちると、テントからは星空や日によっては月明かりに照らされた北アルプスの山並みが見える。食事はスタッフが運んでくれるから温めるだけ。チーズフォンデュやアヒージョをはじめ、鍋や新鮮な野菜、信州福味鶏のグリルなど多くはご当地食材を使ったメニューが揃う。

ランタンに明かりを灯し、外の景色を眺めならゆっくりと食事や談笑を楽しめば、時間はあっという間に過ぎていく。

FROM P
長野県北安曇郡白馬村北城瑞穂3020-45 tel:0261-72-3780
チェックイン:15:00〜 チェックアウト:〜10:00
www.glamping-nagano.com/

ウエアも好きなデザインを選びたい放題。

2日目は岩岳スノーリゾートへ。10年以上ぶりにスキーをするという丸山さんは、まず道具を借りるためにレンタルへ向かう。身長や足のサイズなど必要事項を伝えたあとは、用具はスタッフが持ってきてくれる。履き方が分からなかったり、慣れていなくてもスタッフが丁寧に教えてくれるから安心。ウエアは豊富にあるカラーやデザインから、自分の好きなものを選べるのも嬉しい。

スパイシー岩岳店ではスキーやスノーボードといった滑走用具をはじめ、ウエアなど新しいモデルで全て揃えられる。スノーシューの貸出もしているから、雪原ハイキングもできる。

SPICY 岩岳店
長野県北安曇郡白馬村北城12056 tel:0261-72-2479
営業時間:8:00~17:00 シーズン中無休 スキー、ボード、ブーツ、ポール、ウェア、ヘルメット、スノーシュー、キッズサイズ有
spicy.co.jp/

滑らない人も楽しめる、スキー場の先駆け。

ゴンドラに乗って1289mの山頂へ上がると、クリアな視界が広がっていた。冷えた雪を踏みしめるとギュギュッと心地よい音が鳴り響き、白馬の山々にかかる雲は一切ない。最高の日、いわゆる”THE DAY”だ。丸山さんはついている。

「10年ぶりのスキーですけど、意外と体が覚えていました。最初は目線が下を向いてましたけど、だんだん慣れてくると、すごい景色のなかで私は滑っているんだ、と感動しちゃいました」

と丸山さん。スキー場の上部は広くて斜度が緩く滑りやすいため、初級者が楽しむにはもってこい。山頂エリアをくまなく滑り、小腹が空いたタイミングでマウンテンハーバーでお茶タイム。白馬の山々を真正面に見る白馬でも指折りの展望台でのんびり過ごすのは、最高の体験のひとつだ。なお、ここは滑らない人も普段着で行ける場所だから、滑る人と滑らない人が一緒になって快適に過ごせるのも人気の秘訣だ。

白馬岩岳スノーフィールド
長野県北安曇郡白馬村北城12056 tel:0261-75-2085
リフト運行時間:8:00~16:20 リフト料金:5200円(大人1日券)営業期間:2023年12月15日〜2024年3月24日(予定)
iwatake-mountain-resort.com/winter

外は真冬の空気でもハウス内は小春日和ないちご園。

スキー場を後にして、やってきたのはちょっと意外ないちご狩り。ベストシーズンは確かに1月中旬から2月中旬だが、その時期の白馬は雪が多く降り積もる時期と重なる。

「FARM HAKUBA Strawberry Garden(白馬農場 いちご園)」は大雪に左右されないビニールハウスで、水稲栽培の際に出るもみ殻を使ったバイオマス燃料“モミガライト”を燃やして、その熱でハウス内を温めているため、ひときわ大きく甘く育つ。

円錐形で酸味が少なく甘くて口当たりの良い”あきひめ”と、大ぶりで甘味と酸味のバランスが絶妙な”紅ほっぺ”の2種類がハウスのなかですくすく栽培され、どれも食べ放題。

「滑ったあとにいちご狩りって意外性あっていいですね」と中村さんと丸山さん。心ゆくまで赤い果実を頬張っていた。

FARM HAKUBA Strawberry Garden
長野県北安曇郡白馬村神城24197 tel:0261-75-3301
営業時間:9:00~15:00 木曜定休 営業期間:1月上旬~5月下旬 入場料:大人2500円www.farmhakuba.jp/sightseeing.html

白馬で採れた食材をふんだんに使ったメニューに舌鼓。

「白馬農場」が生産するお米や野菜を中心に、厳選した長野県産の食材をつかったメニューが人気の「農カフェ」。自社で生産した大豆を手仕込味噌でいただく味噌汁やスタッフが自ら収穫し精米したお米など、手間暇かけている。

とくに野菜がたっぷりと入り塩分も控えめなスープカレーは、長野県が推奨する信州食育発信3つ星レストランにも登録され人気だ。

Kitchen&Marché農かふぇ
長野県北安曇郡白馬村神城23603 tel:0261-75-3202
営業時間:9:00~17:00 17:30〜21:00(冬季限定) 木曜定休
www.farmhakuba.jp/sightseeing.html

激しすぎずちょうどいいアクティビティと時間の使い方に大満足。

白馬の冬といえばスキー場のイメージが浸透している。スキーやスノーボードが非日常的な爽快感を味わえるアクティビティであることはこれからも変わらないが、それ以外の楽しみ方が次々と増え続けているのも、いまらしい白馬の姿だ。

「白馬に来るのは昨年の3月以来、2回目だったんですけど、今回はアクティビティがたくさんできて充実した2日間でした。とくにスキーは楽しかったですね。続けられるかは……微妙ですけど、笑」と丸山さん。

滑る人と滑らない人が一緒になって遊べ、いつもの暮らしでは体験できない感動が味わえる。想像以上にショートステイで充実するのが冬の白馬だ。中村さんも、

「スノーボードで白馬には何度か来ているんですが、滑る以外のことはほとんど始めての体験だったので新鮮でしたね。これまで各地でサウナをしましたけど、「FROM P」の環境は感動モノ。乗馬も馬との気持ちが通い合う感覚が気持ちよかったですね。美味しい食事も満喫できて最高です」

大満足だった2人。また冬の白馬を訪れたいと声を揃えて話していた。


(問)白馬村観光局 https://www.vill.hakuba.nagano.jp/



Photo/Satoshi Saijo

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GO OUT編集部
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