2017年5月、住宅デザイン・リノベーションの会社「リノべる。」とともにスタートさせた「GO OUTリノベーションプロジェクト」。今回は、実際にプロジェクトに応募し、思い通りのリノベーションを叶え、理想の住まいを手に入れたUさん夫妻を取材させていただきました。
Uさん夫妻が選んだのは、都会の喧騒に揉まれながらも、子育てもしやすい良好な環境を満喫できる東京・杉並エリア。そんな抜群の住環境に立つマンションの1室を購入し、フルリノベーションしました。
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どうせローンを組むのなら自分たちの納得いくものを。
「マイホーム購入は、子どもが小学校に入るまでにしたかった」。
Uさん夫妻のご自宅は、奥様の実家にほど近い都心エリアにあり、築40年とは思えない管理の行き届いた綺麗な外観が、目を引く。
「子供が大きくなってきたのでもともと家探しはしていたんです。住宅展示場に行ったりハウスメーカーの話をうかがったりしていたけど、気持ちが長続きしませんでした。どうせローンを組むのなら自分たちの納得をいくものを購入したいと考えたときに既製のお家ってイマイチだなと……」。
マイホーム購入の情熱が薄れかけてきたある日、たまたまGO OUTリノベーションプロジェクトのイベント告知を知り、参加することになったUさん。
「全くリノベーションに対する知識はなかったけど、話を聞いてみて面白いなと感じました。その日は、大雨だったにも関わらずとてもウキウキした気分で帰ってきたのを覚えています」。
今回のサービスは、物件探しからリノベるとGO OUTのタッグによるプロジェクトチームがお手伝い。そこから、自分たちの好きな素材やオプション、間取りすらも物件に合わせて自由に決めることができ、かつGO OUT的なマイホーム計画が進められるという、いいことづくしのプロジェクトだ。
今持っている人づきあいや愛着のあるエリアを大切に。その中で可能な限り楽しくライフスタイルを構築したいと考えた結果、Uさんたちらしいマイホームが完成した。
プロと作り上げた、こだわりの内装。
「築年数が経っている物件でも、リノベーション次第でステキに蘇るんだって驚きました」。
リノベると一緒に内見した際にその場でラフ画を描いてくれたおかげで、リノベーション後の生活風景を思い描くことができたと話すUさん夫妻。
「大切にしたのは収納力と適材適所に収納があるかということ。そして家事の動線。あとはキャンプや登山などの外遊びが好きなので、倉庫代わりにもなるワークスペースは絶対作りたいと思っていました。ほんとは土間にしたかったんだけどね」と笑う。
玄関を入ってすぐのワークスペースには、男なら誰もが憧れる秘密基地のような空間が広がっている。趣味に没頭したり仕事したり……作業デスクも含めて「自分だけのお城」とつい自慢したくなる。
仕切りをなるべく排除。特にキッチンをオープンにすることでコミュニケーションがいつでも取れるように。
「以前の間取りは3LDKでしたが、できる限りの壁を抜いて広々とした2LDK+ワークスペースに。窓の外の景色を見ながら料理ができるように、キッチンも窓を向いた形に配しました。LDKは壁のないつながった空間を演出しています」。
Uさん邸のインテリアは、プロジェクトに合わせて全てを一掃。イメージに合うものをプロジェクトチームが逐一提案した。Uさん夫妻もとても気に入り、ときには提案が多すぎて、迷ってしまうくらいだったという。中でもトコトンこだわったのが、お部屋の印象を決める照明や電源コードの配置といった細かい部分。
「間取り図上におおよそ配置してみて電源関係をどこから供給するのか、そしてどういった家具を置くのか、設置場所とコードが届く距離や高さなんかを徹底的に考え抜きました。以前の家では無駄な動きをしなければならず、不便な思いをしているので家事をスムーズに進めるためにもたくさん相談しましたね」。
設計、工事、電気のプロ、それぞれの立場からさまざまな提案やアドバイスをいただいた結果、妥協のない満足のいく仕上がりになったそうだ。
大人も子どももくつろぐ、ひとつなぎのリビング。
「休日はコーヒー片手に、雑誌を読んだり息子と遊んだり、気ままに過ごす時間が心地いいです」(ご主人)
「子どもと2人でよくソファを占領しているよね」と話す奥様。
シンプルに備え付けられた家具で調和されたLDK。小物がプラスされてUさんらしいシンプルで温かみのある空間に仕上がっている。壁付けだったキッチンは、向きを変えてオープンな対面式のカウンターキッチンに。食事もできる低めのカウンターを設置した。
家族が思い思いにゆっくり寛ぐ。カフェのような、居心地のいい空気が漂っている。
ガラス戸で仕切ったベッドルーム。リビングと照明の色を分けているのもちょっとしたこだわり。
光がたっぷり入る最上階に、アンティーク調の家具が味を加え、モダンで居心地のいい家ができあがっているUさん邸。
「サボテンさえ枯らしてしまうほど! 植物を育てることが苦手だったんです」。
今の家に住み始めてから徐々に増え、いまではガーデニングに興味を持ち始めているという。きっと新しい家から生まれる居心地の良さがそうさせたに違いない。
「以前の家は全然寛げなかったんですよ。満足のいく家ができて、ゆったりと家で過ごす時間がとても気持ちいいです。この家で子どもの成長を見守っていくのも楽しみですね」と笑顔で話すUさん。
自分で考えるリノベーションだからこそ叶った理想の暮らし。「やりたいことは全部盛り込んだ!」Uさんの想いが反映されたこのお家で、これからも幸せな日々は続いてく。
Photo/Fumihiko Ikemoto