『Jeep(ジープ)』のミッドサイズSUV「コマンダー」に、スノーピークのルーフトップテントを組み合わせた特別な一台が登場した。その名も「Commander Overland Field Style Edition with Snow Peak」。
3列7人乗りの「コマンダー」のルーフ上に、スノーピークの新作ルーフトップテント「フィールドライズ」と、エアロタイプのルーフラック、専用タープをセットにした、全国限定50台という特別仕様車だ。
今回は両ブランドのコラボで生まれた一台を、10月2日〜4日に開催された「GO OUT CAMP vol.22」の会場(ふもとっぱら)で体験。実際に乗って泊まってじっくりチェックしてきたので、ベース車となるコマンダーの魅力とともに、その使い勝手を見ていこう。
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ベースとなるのは、3列7人乗りの「コマンダー オーバーランド」。

今回のベースとなるのは、Jeepの3列7人乗りSUV「コマンダー」の上級グレード「オーバーランド」。街乗りにも馴染む上質な仕立てと、Jeepらしい走破性を兼ね備えた、外遊びにぴったりな一台だ。
ボディサイズは全長4770×全幅1860×全高1730mm。3列7人乗りながら、後席をアレンジすればキャンプギアの積載スペースもしっかり確保できる。ファミリーでの外遊びにも使いやすいサイズ感だ。
2.0Lターボディーゼルは最高出力170ps、最大トルク350N・mを発揮。9速ATとオンデマンド式4WDを組み合わせ、ロングドライブからキャンプ場へ続く未舗装路まで幅広いシーンに対応する。
特別仕様車ならではの専用グラフィック。

Jeep伝統のセブンスロットグリルや力強いフォルムに、専用18インチアルミホイールなどを組み合わせたオーバーランド。タフさを残しながら、街中にも自然と馴染む上質なスタイリングに仕上げられている。
ボディには山やトレイル、Jeepの歴史を象徴する「ウィリス」をモチーフにした専用グラフィックをプラス。アウトドア感がありながら主張しすぎないデザインで、キャンプサイトはもちろん街中にも自然と馴染む。ノーマルとはひと味違う個性をさりげなく演出している。
最大の目玉は、スノーピークの新作「フィールドライズ」。

そして、今回の特別仕様車で最大の注目ポイントとなるのが、ルーフ上に搭載されたスノーピークの新作ルーフトップテント「フィールドライズ」。
収納時は本体を2つ折りにしてルーフ上に収め、キャンプサイトで展開すれば大人2人が就寝できるベッドルームが出現する。
エアフレームで、設営をクイックかつイージーに。

最大の特徴は、ポールの代わりに空気で膨らませるエアフレーム構造。空気を注入するとフレームが自立し、一般的なポールの組み立てや取り外しが不要になるという。設営・撤収をスピーディーに行えるため、移動を繰り返すキャンプ旅とも相性がよさそうだ。

設営の際は、まず防水カバーを取り外し、ラダーを引き伸ばして、2つ折り状態のテントを展開。

展開したテントを支えるのは、乗り降りに使うハシゴと2本の補助ポール。
補助ポールはラチェット式で伸縮し、長さを細かく調整できる。地面に多少の凹凸があるキャンプサイトでも、それぞれの長さを合わせられるのがポイントだ。

次にテント内のエアフレームの空気の注入口に、付属のポンプを接続。

ポンプで空気を送り込むことでフレームが立ち上がりテントの形が完成する。ここまでの設営にかかった時間はわずか5分。別売りの電動ポンプを買い足せば、さらに設営がラクになる。

テント床下にはレールが設けられており、位置を動かせるスライド式のDリングも装備。LEDライトやハンガーなどを吊るす場所として、アイデア次第で便利に使えそうだ。
吊り下げ式インナーと“土間”が、ルーフ上の居住性をアップ。

テント本体をチェックしていて目を引いたのが、吊り下げ式のインナーテント。
フライシートとインナーテントを分けたダブルウォール構造で、インナーは取り外しも可能。乾燥や清掃といったメンテナンスがしやすいのもありがたい。

さらに注目したいのが、出入り口に設けられた“土間スペース”。シューズなどを置いておけるため、特に雨の日には重宝しそうだ。
ルーフトップテントの場合、ハシゴの下でシューズを脱いでしまうと、それを手に持って登らなければならない。一方、濡れたり泥が付いたシューズを寝室まで持ち込みたくもない。入口の手前にシューズを置けるだけでも、実際のキャンプではかなり使い勝手がよさそうだ。
大人2人が過ごせる、開放感たっぷりのベッドルーム。

フィールドライズの対応人数は1〜2名で、内部は大人2人が横になれるサイズ感。フロアには剛性のあるテントベースが使われており、ルーフ上へ張り出した空間ながら、実際に中で過ごしてみても安心感がある。
前面の入口を大きく開放できるほか、左右と後面にはメッシュ窓を装備。実際に中に入ってみると、高い位置ならではの開放感も印象的だった。

目線の高さも、ルーフトップテントならではの魅力。
朝起きて窓を開け、少し高い位置からまだ静かなキャンプサイトを見下ろす。そんな景色をベッドの上から楽しめるのも、地面に張る通常のテントでは味わえない体験だろう。
例えば4人家族なら、2人はテント泊、残りの2人は車中泊といった具合に、キャンプスタイルに合わせた使い方も考えられそうだ。
専用タープをつなげれば、クルマ全体がひとつのキャンプサイトに。

さらに付属の専用タープを展開すれば、車両横にチェアやテーブルを並べられるリビングスペースが完成。
注目したいのは、タープがルーフトップテントとつながるように設計されていることだ。タープ下のリビングから、ハシゴ、ルーフ上のベッドルームという、生活動線をひと続きにできるため、雨天時にも雨を避けながらリビングと寝室を行き来しやすい。
さらにこちらのタープは、テントのフライシート同様、「遮光ピグメントPUコーティング」という特殊な加工が施されており、高いUVカット率と遮光性を実現。強い日差し下でも快適に過ごせる。
日常からキャンプまで活躍する、外遊び仕様のコマンダー。

「Jeep Commander Overland Field Style Edition with Snow Peak」は、コマンダーの走行性能と実用性に、フィールドライズならではの快適な居住空間をプラスした一台。
普段は3列7人乗りSUVとして使い、週末にはルーフ上に寝室を展開してフィールドを楽しむ。Jeepの「移動」とスノーピークの「居住」、両ブランドの強みがうまく融合した、外遊び好きには気になる一台に仕上がっていた。
こんなクルマで、日本各地のフィールドを現地を観光しながら巡る……そんな旅をしたら一生の思い出になりそうだ。
Photo/Shouta Kikuchi
Text /Yuuki Akimoto
(問)JEEP www.jeep-japan.com/
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