
旅には、便利なだけでなく、キブンまで上がる道具選びが欠かせない。日頃から愛用しているものを旅でも工夫して使ったり、ジブンならではの偏愛を忍ばせたりすると、旅はぐんと楽しくなる。今回は、GO OUT界隈でも生粋の旅好きに、ふだん旅に持っていく私物を紹介してもらう。

愛用している旅道具を紹介してくれるのは、GO OUTの人気連載【ワンデイドライブ】も担当する、編集・ライターの木村圭佑さん。昔はバックパッカーだった彼は、いまでも年に1、2度、1ヶ月弱かけて海外を旅するのがルーティンという旅のベテランだ。
「今年は南米に行ってきました。ブエノスアイレスでアサードを飽きるまで食べたり、リマではセビーチェやアンティクーチョをとことん食ったり。旅の目的は、だいたい“美味しいモノ”ですね。次は中央アジアを巡る予定」
旅と食をこよなく愛するそんな木村さん、道具選びにも年季が入ったコダワリがあり、なにより楽しみを持っている。キャリーケース、ウエア、便利アイテム、変わり種の必携品まで、一挙に見せてもらおう。
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アメリカ出張用に貰った、EASTPAKのソフトキャリー。

おもに4泊を超える海外旅で使っているという、イーストパックのソフトキャリー。以前勤めていた編集部でアメリカ横断出張を敢行した際に貰ったものなのだとか。沖縄の刺繍屋で作ったというネームタグと、目印として貼った蛍光テープの、無造作なカンジもカッコいい!
「昔はいわゆるバックパッカーだったので、背負ったら頭から飛び出るくらいデカいザックを背負ってました。でも、スーツケースの利便性を知って戻れなくなった(笑)。ボクはハードケースよりも断然ソフト派。軽いし傷もつかないし、上からぎゅっと潰せば無理やり荷物を詰め込むこともできます」
iFLyのフットレストで、飛行機で体育座り。

こちらは、飛行機の座席で大活躍だというフットレスト。息を吹き込んでふくらますタイプで、空気の量を調整することで高さを変えられる。空気を抜くと、手に持った専用袋に収まるくらいコンパクトになる。
「若い頃は気にならなかったのですが、長距離フライトでずっと座っていると、足の血行不良をめちゃくちゃ感じるようになりました……。これまでは、たまに歩いたり定期的にマッサージしたりで誤魔化していましたが、このフットレストを座席の間に置いて体育座りすると、驚くほどラクになるんです」
MERRELLとREEFを屋内外で使い分け。

アフタースポーツシューズの原点であるメレルの「ジャングル モック」は、外履きとして、2010年以来愛用しているという。「履き潰しては買い替え、これで3代目。旅行用の靴はイロイロ試したけど、長時間歩いてもぜんぜん疲れないし、旅先での軽いトレッキングにも使えます」。
一方、リーフのサンダルは室内用。「ホテルに着くと真っ先に靴を脱いで、コレに履き替える。ホテルのなかでも靴を履き続けるのは、日本人にはツラいっす。サンダルって素足で履くと汗で不快になってくるけど、リーフのサンダルはフットベッドが常にサラサラなんです」。
雨にも防寒にもな、PeakPerformanceのソフトシェル。

6年ほど前に購入したという、ピークパフォーマンスのソフトシェル。旅先で雨が降ったときにはレインウエアとして、また、寒い時期や場所では防寒着として通用するそうだ。
「以前使っていたシェルが加水分解でボロボロになってしまったため、こちらを購入しました。レインウエアって硬くてバリバリしたものも多いですが、これはしなやかで軽く、着ていてストレスがないですし、小さく畳めるのも便利。サッと被るだけでいいハーフジップ仕様も魅力です」
あると嬉しい、お吸い物、お守り、本。

最後に、なくてもイイけどあると嬉しい、という偏愛グッズを紹介してもらった。
「食が楽しみと言っておきながら、到着2日後には日本食を欲してしまいます……。その欲を即座に解消してくれるのがお吸い物。神社仏閣のお守り(ステッカー)集めは最近の趣味。日本全国にはイケててパワーもあるステッカーがたくさんあって、それぞれ宮崎の天岩戸神社、京都の下鴨神社、栃木の日光山輪王寺のもの。そして、 行く土地にまつわる本や、キブンを盛り上げてくれる本も持っていきます。事前にいろいろ知っておくことで、旅先での興味センサーが変わりますよ!」
行き先や目的も大事だけど……、

バッグも、ウエアも、あると便利なギアやキブン重視のグッズも、独自の視点が色濃く滲んでいた。しっかり長く使い込まれている様子もカッコいいし、愛着が湧くのもわかる。旅というと、「どこへ行く?」「なにをする?」ばかりに気を取られがちだが、「なにを持っていくか」も、同じくらい大事だ。
Photo/Shintaro Yoshimatsu
