火を使わない調理という選択。ネストアウトの最新電気クッカーをフィールドレビュー。

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アウトドアでの調理といえば、バーナーや焚き火での調理がメジャーですが、新たな選択肢としてじわじわ人気を拡大中のアイテムが、電気式のクッカー。以前は消費電力の大きさから、実用性に欠いていましたが、近年は性能のアップや、ポータブル電源の大容量化で使いやすいものに。

というわけで今回は、デジタル周辺機器メーカーのエレコムが展開するアウトドアガジェットブランド、「NESTOUT(ネストアウト)」から登場したマルチ電気クッカー「COOKER-1」とポータブル電源を実際にフィールドへ持ち出し、その実力をチェックしてきました!

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ギア感満点な野外仕様の電気調理器「COOKER-1」。

COOKER-1 / ¥11980

フィールドレビューしていくのは、ネストアウトが展開する電気調理器「COOKER-1」。

電力で調理する、いわば“持ち運べる小型炊飯器”のような存在ですが、そこは同ブランドらしく、しっかりアウトドア仕様となっています。最大容量は800mlで、炊飯は約1.5合まで対応。ソロ〜デュオキャンプにちょうどいいサイズ感です。

本体のポット部分は断熱構造になっているので、加熱中ふいに触ってしまっても火傷の心配なし(フタ部分除く)。子どもやペットがいるシーンでも安心して使える設計もポイントです。

セット内容は、本体・フタ・蒸しトレイ・電源コード・専用ケースと充実。蒸しトレイを使えば肉まんや温野菜などの蒸し料理も可能で、1台で調理の幅がぐっと広がります。

フタには折りたたみ式の持ち手が付いており、そのまま取り皿として使えるのも便利なポイント。

電源のコネクターには、埃や水の侵入を防ぐカバーを装備。運搬・保管時はもちろん、クッカーの内側を水洗いする際も濡れにくく安心です。

マルチ電気クッカーの相棒は、最新ポータブル電源「700N」。

700N / ¥99900

「COOKER-1」と今回接続したのは、同じくネストアウトのポータブル電源「700N」。クラウドファンディング、マクアケで大ヒットした最新のポタ電源です。

容量は712Whで、スマートフォンなどの充電はもちろん、小型の調理機器や電気毛布なども一晩中使用可能。同容量帯のポータブル電源のなかでは最小・最軽量クラスを実現している点も見逃せません。

目を引くのは、ロールバー状のガード。これにより地面に直に置けて、持ち運びしやすくなっています。アウトドアでの利便性やサイトに馴染むギア感のあるデザインにこだわって設計されている点が最大の魅力です。

また、コネクター部分にはホコリや水の侵入を防ぐカバーを装備。ファン部分にもフィルターが設けられており、屋外での使用を前提としたタフな設計になっています。取り外してメンテナンスできる点も好印象。

さらにサイドにはバーが備えられており、付属のサイドケースや小物を吊り下げることも可能。充電中のスマホやガジェットをまとめられます。

防滴・防塵のキャリーケースも付属するなど抜かりなしで、単なる電源ではなく、“アウトドアギアとしての完成度”をしっかり感じさせてくれます。

いずれも、シリーズならではの統一感のあるデザインで、サイトに置いたときの“ギアとしての存在感”も魅力。マルチ電気クッカーとポータブル電源の組み合わせは、火を使わず一酸化炭素中毒の心配もないので、車中泊やテント内で安心して使える点も見逃せません。

実際にマルチ電気クッカーを使って、フィールドで炊飯。

まずは、マルチ電気クッカーとポータブル電源を使い、実際にフィールドで1合の炊飯を行いました。

クッカーには炊飯時の水量がひと目でわかるよう目盛りが表示されており、アウトドアでも分量調整に迷うことはありません。

内部はフッ素樹脂コーティングが施されているため、使用後の汚れも落としやすく、メンテナンス性にも優れています。

操作は非常にシンプルで、ダイヤルを回すだけ。米と水をセットしたら、「Rice」モードに合わせて待つだけでOKです。

炊飯時間は蒸らしも含めて約40分。炊き上がりはランプと音で知らせてくれるため、火加減を気にしたり途中で確認する必要はありません。

メスティンなどを使った直火炊飯とは異なり、家庭用炊飯器のように自動で炊き上げてくれるのが大きな違いです。

実際に炊き上がったご飯は、硬すぎず柔らかすぎないバランスの良い仕上がり。アウトドアでこのクオリティのご飯が安定して食べられるのは大きなメリットです。

好きなタイミングでご飯が炊けるうえ、保温もできるので、大人と食事のタイミングがズレがちな小さな子どもがいるファミリーキャンプにも適していると感じました。

今回の炊飯で消費したポータブル電源のバッテリーは約18%(約128W)。炊飯時の消費電力は、約85Whなので、フル充電で約7回炊飯できます。環境条件にもよりますが、このポータブル電源「700N」と組み合わせた場合、フル充電で約5回の炊飯が可能な計算です。

湯沸かしや、炊飯以外の調理にも対応。

このマルチ電気クッカーは炊飯モードだけでなく、指定温度まで加熱し、その温度をキープするモードも搭載しています。炊いたご飯の保温はもちろん、スープやシチューの煮込みなど、さまざまな調理に対応可能です。

というわけで今度は、温度設定を100℃にしてカップラーメン用に湯を沸かしてみました。

大体5分ほどで湯沸かしが完了。300mlのお湯を沸かすのに消費した電力は約14%(約100W)。湯沸かしに消費する電力は約35Whで、こちらも実用的な範囲に収まっています。

余談ですが、湯を注ぐ際に片手ではやや扱いづらいところが少々気になりました。ただし本体が熱くなりにくい構造のため、片手で持ち手を握り、もう片方の手で底を支えれば安定して注ぐことができます。

放置で調理できて、風にも強い。

「COOKER-1」を使ってみた感想としては、とにかくラク。バーナーなどの火器を使う際は、安全のために火の番をする必要がありますが、設定温度になるまで放置できるので、その間他のことに意識を向けられるのは、便利です。

また、バーナーや焚き火調理のような風の影響がないため、常に安定した加熱が可能な点も見逃せません。天候に左右されず調理できるのは電気式ならではのメリットといえるでしょう。

ラクしたい派、クルマ旅派の、有力な選択肢。

マルチ電気クッカーとポータブル電源の組み合わせは、アウトドアにおける調理スタイルを大きく変える可能性を感じさせてくれました。火を使わないことで一酸化炭素中毒の心配がなく、車内やテント内でも安心して使用できるのは大きなポイント。

焚き火調理のような雰囲気こそないものの、その代わりに得られるのは手軽さと安定感、そして安全性。キャンプはもちろん、車中泊やデイアウトドアなど、さまざまなシーンで活躍してくれる実用的なギアといえそうです。

アウトドアをより快適に楽しみたい人や、クルマ旅を楽しむ人にとって、有力な選択肢として注目したいアイテムでした。


(問)ELECOM www.elecom.co.jp/category/cat_outdoor_nestout

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