バイク業界のイケてるイケてる「イマ」を伝える連載企画。今回は、日本のサーフカルチャーの聖地と言われる神奈川県湘南にあるバイクもラインナップするブランド「ATRCTR」のショップに潜入。そのこだわりをディレクターの小谷さんの愛車とともに拝見してきました。

幼少期からファッションや映画を通してアメリカンカルチャーに影響を受け、10代でサーフィンに傾倒。大手スポーツカルチャーショップに勤務。ロンハーマンのグラフィックデザイナーを経て2019年に独立、翌年に神奈川県葉山町にアトラクターをオープンする。
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バイクもサーフィンもカルチャーも、すべてひとつに集約できる場所。
神奈川県葉山にある“アトラクター”は、オリジナルのアパレルやアメリカで買い付けてきたヴィンテージアイテムに、サーフボードにバイクまで、ディレクターである小谷さんのこだわりが凝縮された商品が並べられている。「もともとサーフィンや乗り物が生活に溶け込んでいる古き良きアメリカンカルチャーがジブンの根本にあって。海に行くのはもちろん生活のための移動手段として欠かせない道具としての姿に魅了されています」。
そんな小谷さんの愛車は、ホンダが初めて本格的な2ストロークエンジンを搭載したエルシノア。公道モデルのMT250にレーサーモデルのCRの外装やエンジンパーツなどほぼフレーム以外はカスタムの手が入っているそう。「店で販売している車両も、本格的な仕様ながら日常的に乗ることのできる楽しいバイクをセレクトしています」。
小谷さんのライディングアイテム。
柔らかい被り心地のニットハット。

ネパールの熟練ニッターによる手編みのコットンハット。各¥12100
5周年を記念した特別なアウター。

ロイヤルエアフォースのフライトジャケットに着想を得たブランドのアイコンとも言える張り艶のあるハーフウールのヘビーアウター。着脱可能なインナーには横目キルティングが施されており、ミドルアウターとしても着用できる。¥68200
シルエットが秀逸なダブルニー。

フロントにタック付きの太めなシルエットのワークパンツは、ダブルニー仕様。¥20900
ステンシルが映えるタフなトップス。

バックパネルに小谷さんがデザインしたオリジナルフォントをあしらった厚みのあるタフなニット。¥28600





大正時代に建築された建物をリノベーションした店内には小谷さんが厳選した商品が並ぶ。入口近くに立てかけられたオーセンティックなサーフボードは、ショップのオリジナルシェイプで受注販売されている。オリジナルのアパレルアイテムや古着やリメイクアイテムと一緒に、販売中の車両の姿も。
ラックのビンテージヘルメットやオリジナルの香水と一緒に陳列されたアクセサリーは小谷さんがアメリカで買い付けてきたもの。「展開しているアイテムはオルタナティブなデザインに動きやすさや機能的なディテールを加えて、日常的に身につけられることを心がけています」。
SHOP INFO ATRCTR(アトラクター)
住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内384 open:12:00~19:00 定休日:水曜、木曜
atrctronline.com
バイク、ファッション、サーフィンは自分達のライフスタイルに必要なもの

ホンダが初めて本格導入した2ストロークのMXマシンは、公道仕様とモトクロス競技用モデルが存在。スティーブ・マックイーンのプロモーションが印象的なエルシノアは、彼が惚れ込み唯一契約したCMと言われている。



Photo/Fumihiko Ikemoto Text/Tatsunori Takanashi
