全長とホイールベースを延ばしながら、全幅は10mm狭くなり、全高は同値
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ8)に続き、ステーションワゴンのゴルフヴァリアントが新型にフルモデルチェンジを受けました。趣味や仕事など、積載性を重視する層に根強い支持があるモデルです。
ボディサイズは先代よりも少し長くなっています。全長は65mm長くなって全長4640mm、全幅は10mm狭くなり1790mm、全高は同値で1485mm。ホイールベースは35mm長くなり、2670mmとなっています。
ロングホイールベース化は後席の居住性につながり、全長の延長は積載性の向上につながるのが期待されます。
実際に後席は広くなっていて、最大レッグルームは903mmから941mmに拡大。さらに後席の背もたれの上端まで荷物を積んだ際の荷室容量は611L。後席を折り畳むと最大で1642Lにまで広がり、快適性や使い勝手が高まっています。
搭載されるパワートレーンは、48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーからなるマイルドハイブリッドシステムが、1.0TSIエンジンと1.5TSIエンジンに搭載されています。
「1.0eTSI」は最高出力81kW/110PS、「1.5eTSI」は最高出力110kW/150PS。48Vベルト駆動式スタータージェネレーターは、スターターの役割を担うほか小型電動モーターやジェネレーターとしての役割を果たします。
発進時にエンジンをサポートする形でトルクを発生することで、スムーズな加速をアシストし、とくにストップ&ゴーの多い街中でスムーズな走りが可能になります。組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチトランスミッションの7速DSG。
デジタル化されたインパネ(インフォテインメントシステム)、同一車線内全車速運転支援システムの「Travel Assist」などにより車内での操作性やロングドライブ時のドライバーをサポートします。
そのほか、装備では、急発進などの事故を未然に防ぎ、被害を最小限に抑える緊急時停車支援システム「Emergency Assist」、乗員が降車時にドアを開いた際、後方から接近する車両や自転車などの障害物を検知すると、注意喚起を行う「エグジットウォーニング(降車時警告機能)」などの運転支援システムも全車に標準装備されています。
また、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された片側22個のLEDを個別に点灯、消灯の制御をすることで、最適な配光を可能とするLEDマトリックスヘッドライトの「IQ.LIGHT」もオプション設定(テクノロジーパッケージ)で用意。
また、荷物で両手が塞がっていても、足の動きをセンサーが感知してテールゲートを開けることができるパワーテールゲート(挟み込み防止機能、「Easy Open」機能付)も初採用されていて、オプションで選択できます。
ボディカラーは、新色の「ライムイエローメタリック」や「ドルフィングレーメタリック」「キング ズレッドメタリック」などを含む全7色展開となっています。
価格は、1.0Lを積む「Golf Variant eTSI Active Basic」が305万6000円、「Golf Variant eTSI Active」が326万5000円。1.5Lを搭載する「Golf Variant eTSI Style」が384万6000円、「Golf Variant eTSI R-Line」が389万5000円です。
(塚田 勝弘)
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