伝統的なフライフィッシングの文化をルーツに持ち、1982年に誕生した国産アウトドアブランド、Foxfire(フォックスファイヤー)。自然と対峙するのではなく、“自然との融和や共生”をテーマにしたリアルクロージングを提案し、今までに数々の名作プロダクトをリリースしてきた。現在は様々なレーベルやシリーズも用意され、さらに幅広いニーズやアクティビティにも対応。エコマインドなブランド理念に共感する世界中のアウトドアズマンからも注目を集めている。
今季もブランド設立時から続く定番のフィッシング系アイテムや、タウンユース向けの着心地のよいウエアなど、豊富なプロダクトがラインナップされるなか、これからの季節に最も重宝するのが機能的な重量級アウターたち。スタイリッシュなデザインに仕上げれたモデルが揃い、アクティブシーンだけでなく日常のワードローブとしても活躍する。
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ハイスペックすぎる割に高コスパな、極冷地用3WAYジャケット。
そんなフォックスファイヤーのフラッグシップモデルが、2001年にデビューした「オーロラジャケット」。その名の通りオーロラ観測を目的とした寒冷地用の防寒アウターながら、街でも着用できる機能性を追求した一着として話題に。リリース以来、何度もアップデートを繰り返してロングセールスを記録している。
人気の理由は、ゴアテックスのアウターシェルや、氷点下でも凍りつかない天然ファー、脱着できるインナーには、水や汗にも強い撥水クイックスダウンを採用するなど、ハイスペックな機能性を搭載しながらも状況に合わせて使い分けできる3WAY仕様という汎用性の高さにある。
南極仕様のヘビーデューティなアウターは数多く存在するが、デイリーで愛用できるギミックを追求したモデルは意外と少ないはず。
街着として愛用してもオーバースペックに見えない、スタイリッシュなルックスも魅力のひとつ。合計で9個のポケットが装備されているため豊富な収納力を誇るが、ミニマムなデザインで仕上げられているためスッキリした印象に。大型パラシュートボタンやフラップは、ほどよいアクセントとしても効いている。
グローブに対応するボタンやプルトップなど、機能美が集約されたディテール。
デザイン的にも魅力なパラシュートボタンは、頑丈に固定でき、寒い中でもグローブをしたまま開閉できる大きさを意識したもの。フラップがない胸ポケットは止水ファスナー&長めのプルトップにすることで、悪天候でも安心かつ素早く使える仕様に。
左腕にはシンプルながら実用的なコンパクトポケットを装備。
スマートなデザインのため、見逃しがちな左腕のポケットも要注目。コンパクトなサイズながら立体仕様になっていてフラップも付いているため実用性が高い。これはまるでミリタリーウエアのような機能美デザイン。
脱着して単体でも使える、超ハイロフトのインナーダウン。
脱着式ライナーとして装備されたインナーダウンがこちら。単体で着用しても高い保温力を誇り、羽毛が抜けにくい特殊異型断面構造のピスティルファイバー生地に撥水クイックスダウンを封入することで、ダウンの初期性能が長く持続する。また、ダウンを外した状態のゴアテックスアウターを春秋用ジャケットやレインウエアとして使うのもあり。
ラグジュアリーな印象をプラスする天然ファーはボリューム感も満点。
フードにセットされた天然ファーは高級感を漂わせるだけでなく、“氷点下でも凍りつかない”という極地で暮らす人々の知恵に由来する。ボリューム感もあるため保温性にも優れ、フードをかぶることで雪や風から顔を優しくガードしてくれる。
さらにアクティブシーンで活躍する新作ジャケットもリリース。
定番のオーロラジャケットをべースに、「マッシング=犬ぞり」という名の通り、寒冷地でアクティブに活動することを目的とした新作ハードシェルジャケット。表地にゴアテックス、裏地にピスティルファイバーを採用し、中綿には650FPのアライドグースダウンを封入する本格的なスペックを有しながらも、オーロラジャケットより着丈がショートなのでライトな印象が漂うのが魅力。
寒冷地はもちろん、街中でも快適かつスマートに着こなせる万能アウターなので、アーバンアウトドアスタイルを極めるなら一着は持っていたい。特にクリーンカラーリングのカーキやソリッドカラーのブラックのモデルが狙い目。
(問)ティムコ tel:03-5600-0121 https://www.foxfire.jp/
- Photo/Riki Yamada(Image),Shouta Kikuchi(Item) Styling/Tomoyuki Sasaki Model/Simon