GREGORY(グレゴリー)とは?
1977年にアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで生まれた「GREGORY(グレゴリー)」。日本には1986年に上陸し、アメカジブームや第一次キャンプブームの煽りも受けて、アウトドアファッションのバッグパックとしても人気を博した。
本格的な登山向けからタウンユースに適したカジュアルなモデルまで揃い、近年は旅行(トラベル)やビジネスユースまでカバーする。バッグパックだけでなくポーチやキャンプギアの収納まで幅広くアプローチしている。
なお40年以上の歴史において、年代によってタグのカラーやデザインが異なり、初期の「茶タグ」や90年代の「紫タグ」、「青タグ」などはヴィンテージとして高値で取引されており、復刻版として発売されるケースも! アウトドア好きからコレクターまで惹きつける魅力が詰まっているのだ。
専門スタッフがいる直営・旗艦店も。
グレゴリーは多くのアウトドア系ショップやアウトレットなどで取り扱いがあり、直営店や旗艦店も全国に十数店舗を展開しており、知識&経験が豊富なスタッフがアドバイスしてくれる。また、一部の直営店は「テクニカルフィッティングディーラー」に認定され、専門スタッフによるフィッティングやサイズ調整などの説明を受けられることも。
2023年には、グランフロント大阪5階に「グレゴリー大阪」をオープン。タウンユースからビジネスで活躍するバックパックを中心に、ちょっとした外出時に便利なショルダーバッグなど、使い勝手のよさと収納力が抜群のアイテムを展開している。
グレゴリー大阪の記事はこちら
そして、画像は2025年4月25日に誕生した「グレゴリー原宿」。旗艦店のなかでも最大規模を誇り、ファッションカルチャーの発進現としていつの時代も人気の原宿・明治通り沿いに位置し、1階は主にタウンユース向けを、2階では登山などのアウトドアシーンで活躍するアイテムを取り扱っている。
■グレゴリー大阪
- 住所:〒530-001大阪府大阪市北区大深町4-20グランフロント大阪 南館 5階
- tel:06-6136-3590
- 営業時間:11:00〜21:00
■グレゴリー原宿
- 住所:東京都渋谷区神宮前6-17-15 落合原宿ビル 1・2階
- tel: 03-6427-1310
- 営業時間:11:00 〜 20:00
GOREGORYの定番モデルをPICKUP!
DAY PACK ¥26400(2022年当時)
グレゴリーの代表的なモデルと言えば「ディパック」だろう。手頃な容量と背負いやすさから創業時からのスタンダードとなっている。さらに容量を増やした「デイ&ハーフ」や「オールデイ」も人気が高い。シーズンなどによってカラーが異なり、カモフラやアニマル、フラワーといった柄入りもあるので選ぶ楽しみも!
同様のコンセプトを踏襲したキッズモデル(リトルステップデイなど)もあり、ファミリーでコーディネートすることも可能だ。
MATRIX TAILMATE XS ¥8205(2022年当時)
ウエストポーチの「テールメイト」シリーズは、斜め掛けしてボディバッグとしても活用されるケースが多い。見た目以上に荷物が入るので、ちょっとした買い物からキャンプ時の散策などまで活躍の場は広い。小振りな「テールランナー」などもあり、こちらはトレランなどで人気だ。
セレクトショップやレザー、アウトドアブランドとのコラボも魅力。
BEAMS×GUREGORY/DUFFEL BAG M ¥27500(2025年)
スクールバッグ風の「ダッフルバッグ」は手持ちハンドルに加えて脱着式のショルダーベルトがあるので2WAYで使用可。最小のXSサイズでも十分な容量(約22L)だからスポーツジムから一泊二日程度の旅行までOK!
IL BISONTE × GREGORY/QUICK POCKET M ¥8800(2023年当時)
ちょっとしたお出かけには「クイックポケット」シリーズがお役立ち。財布やスマホ、キーケースなどを入れるのに十分で、ミニショルダーのほか、ポーチ(バッグインバッグ)などとしても使える。
また、グレゴリーは様々なブランドとコラボレートしており、コラボならではの特別モデルが度々登場している。
ダッフルバッグはセレクトショップのBEAMS、QUICK POCKET Mは、レザーブランドのイルビゾンテとのコラボアイテムだ。グレゴリーらしい品質・機能性とデザインに、各コラボ先のエッセンスが注入されたアイテムも、毎度大きな話題となっている。
充実機能の大容量バッグパックも用意。
本格的な登山向けのバッグパックも抜かりなし! デイハイクから数日間のテント泊まで対応する様々な容量・デザインがラインナップ。

BALTOROシリーズ ¥42120 ~¥50760(2018年当時)
グレゴリーのテクニカルバッグパックの中でもフラッグシップに位置する「バルトロ」。体形や動きなどに合わせて角度を地同調性してくれるオートフィット機能が付いたショルダーハーネスやウエストベルトが魅力。年代と共にアップデートが黒返されて、快適性と安定性が増している。
サブバッグにはサコッシュがお役立ち。
身の回りの小物類が入れられるサコッシュはハイキングやフェスなどに便利。アウトドアだけでなく街使いでも市民権を得たアイテムだ。
なお「CREATE MY GREGORY」からオンライン上でサコッシュ及びクイックポケットのカスタムオーダーが可能。自分だけのカラーリングが作れるのでぜひ利用してみよう。
「CREATE MY GREGORY」についてはこちらの記事をチェック。
ビジネス・トラベル向けのコレクションも充実。
アウトドアだけでなくビジネスやトラベル、ゴルフシーンに特化したコレクションも見逃せない。
EXERT 3 WAY ¥44000
アウトドアバッグの機能や耐久性はそのままに、ビジネスシーンに対応させた“EXERT”コレクション。無駄を削ぎ落とし、ジャケットスタイルにも合わせやすいシンプルデザインに仕上げられている。リュックを中心に、手持ちやショルダーでも使える3WAY仕様も豊富。
QUADRO PRO 22 ¥40700(2023年当時)
2018年から投入されたキャリーケース(ハードケース)は、旅行や出張などで活躍。写真のクアドロはH57.2×W35.6×D22.9cmサイズ(容量約42L)で機内持ち込みOK!
USB充電ポート(バッテリーは別)や高速充電コードに接続できるパワーバンク用ジッパー式ポケットを備えてガジェットをスマートに充電できるのもユニークだ。他にもキャディバッグや各種クラブ用のカバーなどゴルフ専用のコレクションなどもあり、オンオフ共にビジネスマンに寄り添っている。
PACKING CUBE LT Sサイズ¥3240、Mサイズ¥3780、Lサイズ¥4320(2018年当時)
宿泊を伴う旅や登山などでは衣類や小物などを分けられるパッキングバッグも便利だ。グレゴリーでは大小サイズを取り揃えてサポートしている。
グレゴリーの選び方。
まずはフィット感。
まずはフィットが最優先。背面長(首の付け根〜腰骨上端)に合ったサイズを選び、ヒップベルトを腰骨に乗せてからショルダーを締めるのが基本だ。
荷重の大半は腰で受ける設計なので、店頭でのフィッティングや専門スタッフの微調整ができる直営店を活用すると失敗しない。
容量の目安も抑えておきたい。
バッグはときに、「大は小を兼ねる」が通用しない。重すぎたり、大きすぎることで安定感や重さの感じ方が変わってしまうからだ。そこで、必要な容量を知ることは重要になってくる。
目安は、街・通勤なら16〜22L、日帰りハイクやジム通いなら24〜30L、小屋泊なら35〜45L、テント泊〜縦走なら50〜65L。迷ったら「普段+もう一歩」のシーン(旅・出張・日帰り登山など)を想定し、出し入れのしやすさや仕切りの有無で選ぶと快適だ。
装備内容もチェックすべし。背面の通気(立体メッシュや通気チャンネル)、アクセス(フロント/サイド/ボトムの開口)、PCスリーブの有無(街〜トラベル兼用向け)、レインカバー(内蔵 or 別売)、ボトルポケットやヒップベルトポケットの使い勝手。
素材は軽量・耐候性重視ならナイロン、街にも馴染む風合い重視ならコットン混など、用途に合わせて選ぼう。
タグの変遷と見分け方(コレクター向けミニガイド)。
ヴィンテージ市場で人気の茶タグ(初期)、90年代の紫タグ、のちの青タグは、それぞれロゴの太さ・フォント差、タグ縫い付け位置、生産国表記やケアラベルの書式が異なる。年代でファスナー引き手や金具刻印(例:YKK、他)も変わりやすく、ディテールの整合性を複数箇所で確認するのがコツだ。
復刻タグは当時のムードを再現しつつも、現行パーツや縫製ピッチ、裏地や芯材が現代仕様になっていることが多いポイント。
タグ単体ではなく、生地の質感・ライニング・縫製クオリティ・パーツ構成まで“面”で見ると判別精度が上がる。相場感(カラー・状態・サイズ)と照らし合わせて総合判断すべし。
修理・保証・偽物対策。
修理は直営店や正規取扱店経由で受け付け(内容により有償)。ジッパー、バックル、ストラップ、ほつれ補修など、実用重視のリペアに対応してくれます。購入時のレシートや販売店情報があると手続きがスムーズ。
保証は各モデルの保証規定に準拠。初期不良・通常使用での不具合は相談を。長く使うブランドだからこそ、定期的なメンテ(汚れ落とし→陰干し、撥水リペルの再施工など)でコンディションを保つのが吉だ。
偽物対策は「正規流通で買う」が最短ルート。相場より極端に安い価格、不明瞭な販売元は回避を。
チェックポイントは、以下の5つ。
- 1. ロゴ刺繍のエッジのキレ
- 2. タグ表記(綴り/フォント/縫い付けの整い方)
- 3. 縫製ピッチの均一さ
- 4. ファスナーやバックルの刻印
- 5. ケアラベルの言語表記や型番の整合性
複数箇所の“総合点”で見極めるのがコツだ。
キャンプ用品も充実。アウトドアにはなくてはならない存在に。
バッグ類のほかにも、近年はタープやクーラーバッグ、ギア用ケース&カバーなども充実。快適&オシャレなテントサイトを構築でき、感度の高いキャンパーに支持されている。
バッグパックを中心にカジュアルなモデルから本格派までラインナップし、世界中で愛用されされているグレゴリーは、アウトドアレジャーやファッションにおいて外せない存在となっている。














