冬キャンプスタイル拝見。極寒対応ギアとこだわりコーディネート。#4

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とっておきの“暖か装備”で寒さすらも楽しんでしまえる、上級者たちのキャンプスタイルは一見の価値あり!

先日、真冬のふもとっぱらで開催された「GOOUT CAMP 冬 2017」でスナップした、おしゃれテントサイトを数回に分けてご紹介。

ここでは、アイデアの詰まった個性派サイトをピックアップします。

Table Of Contents : 目次

キャンプっぽくないアイテムで作り込んだ、古着屋のようなおしゃれサイト。

Camper’s Name 10:キタカドさん/マーシーさん/フージーさん

大きなだるまやアメリカ国旗、鹿のツノなど、テイストミックスながらもオシャレ感漂うテントサイト。こちらはなんと、自分たちのギアでキャンプをしたのが初めてだと言うキタカドさんと友人3人組だ。

 

遠くからでも目に止まるだるまは、2017年の正月に勤務先で作ったものだそうだが、今年最後のキャンプということで連れてきたとか。

飾り付けにもセンスを感じるが、一番注目したいのは自作のシェルフやテーブルだ。テーブルにはトラスコのコンテナボックスに古材の天板を渡したものを使い、シェルフは長谷川工業の脚立と古材の天板で作ったそう。

ボックスをテーブルの脚代わりにすれば荷物を最小限にでき、自宅での片付けもラクにできるナイスなアイデアだ。また、テント内では玉ねぎの収穫用BOXにムートンのラグを掛けてイスに使うなどのアイデアもユニークかつおしゃれ。

 

外の焚き火コーナーには山善のベンチにムートンのラグを掛けたり、ペンドルトンのブランケットを広げれば見た目も冬っぽさがアップ。好きだと言う鹿のツノや国旗などのアメリカンなアイテムとも相性バツグンだ。まるで自宅のインテリアのようにオシャレなサイトに仕上げているのは、さすがのひと言に尽きる。

【SPEC】

・テント:リマ/バハリ4
・テーブル:自作
・チェア: ヘリノックス/サンセットチェア、メルモンド/アウトドアチェア
・ストーブ:アラジン/ブルーフレームヒーター
・焚き火台:ユニフレーム/ファイヤグリル
・ランタン:ジェントスのエクスプローラーEX1000

 

気温に合わせてスタイルチェンジ!少しの工夫で快適な座敷をゲット。

Camper’s Name 11:fu.meeさん/ダイスケさん

コットン素材のベーカーテントを使い、座敷スタイルのリビングを作っていたメンズ二人組。

レトロなデザインのテントに合わせ、自作したウッドのタープポールや古道具屋で買い揃えた家具を多用するなど、全体のコーディネートはバッチリ。インテリアもさることながら、こちらのサイトで特に特徴的なのはテントの前に作っていた座敷のリビングだ。

一見テントと一体になったシートの上に作られたように見えるリビング部分。実はコットン素材のタープをフロアレスのタープ下部分に敷き、座敷として使っているのだそう。

冬キャンプではテント内にいる事が多いと考え座椅子を使えるようにと思いついたスタイルだ。同じ素材のタープを使えば違和感なくコーディネートできる上に、フロアが拡張されてどこにでもラグが敷けるようになる。

横の壁はどちらも閉じることができるので、夜は締め切りストーブをインストール。冷え込みの強い夜も快適に過ごすことができたそう。

フロアレスのテントアレンジとして、ぜひ参考にしてほしい。

【SPEC】

・テント:フロストリバー/キャンプファイアテント
・シェルフ:イギリス製ヴィンテージアイロン台
・チェア:メーカー不明/ディレクターズチェア、藤と竹の座椅子
・焚き火台:ウェーバー/スモーキージョー
・アルコールバーナー:和光物産/アルペットA-2型
・ランタン:ペトロマックス/HL1ストームランタン
・ストーブ:アルパカ

 

トンネル型テントの中は、寝室とリビングを凝縮した快適空間。

Camper’s Name 12:宿利泰蔵さん/宿利宏美さん

大人5人が寝泊まりできるMSRのバックカントリーバーン。宿利さん夫婦は今回、このテントの中に寝室とお座敷スタイルのリビングをこじんまりと作っていた。

バックカントリーバーンはフロアシートが取り外せるのでフロアレスでも使用可能。今回はフロアシートの上にサーマレストのマットを敷き、さらにビームスで購入したラグを広げお座敷リビングに。

クーラーボックスやゴミ箱といった大型家具は外に出すことで、室内を広く使っていた。また、寝室は2人用テントであるニーモのギャラクシーストーム2Pをフライなしで入れたカンガルースタイル。大人が立てるほど天井の高いモデルなので、中に小さいテントを入れても圧迫感を感じさせない。

また今回持ってきた暖房器具はコンパクトなカセットストーブのみだったが、テント内でアウターなしでも十分なほど温めてくれる優秀さ。ギアもサイト全体もコンパクトに収めつつ、ぬくぬくと快適に過ごせる空間が完成していた。

【SPEC】

・テント:MSR/バックカントリーバーン、ニーモ/ギャラクシーストーム2P
・テーブル:ペレグリンファニチャー/ドンキーテーブル
・ベンチ:ネイタルデザイン/エクディシスベンチ
・ランタン:ジェントス、スノーピーク/ノクターン
・シュラフ:ナンガ
・ストーブ:ガスピア/コンパクトカセットガスストーブ

 

冬キャンプについては以下の記事も要チェック!

「日本最大級のクリスマスキャンプ「GOOUT CAMP 冬 2017」レポート。」

「クリスマスキャンプで見つけた、テントイルミネーション・テクニックBEST6。」

 

  • Photo/Takuma Utoo
  • Report & Text/Shiyori Kawamura(RIDE MEDIA&DESIGN
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GO OUT編集部
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