今季もコラボ依頼が殺到!! NANGAが多くのブランドからリスペクトされるワケ。

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毎シーズン、この時期になると様々なブランドやショップからリリースされる「ナンガ別注アイテム」。その名の通り、ダウンメーカーNANGA(ナンガ)とコラボしたプロダクトになるが、その数は年々増え続け、今季はついに140型以上のアイテムが展開されている。

なぜ、そこまでナンガは多くのブランドからリスペクトされるのか。その魅力を3つのチャプターで紹介。アウトドア業界とファッション業界の双方からコラボ依頼が殺到するのは、それだけの理由があるのだ。

 

Table Of Contents : 目次

Chapter 1:老舗企業ならではの豊富な実績と確かな技術力。

ナンガの創業は1941年。近江真綿の産地として有名な滋賀県米原市にて誕生した。当初は炬燵布団などを製造していたが、60年代からシュラフの生産も請け負うことに。そして90年代に入ると独自素材の“オーロラテックス”を採用した、オリジナルのダウンシュラフを発表。高品質な羽毛や縫製技術から生まれる圧倒的な保温力が、アウトドア業界を中心に口コミで広がり、世界中のアルピニストたちも注目しはじめた。

「弊社で開発したオーロラテックスは高レベルの防水透湿素材ですが、当初はゴアテックスと比較され、なかなか認知していただけませんでした。それでも15年ほど前からシュラフを中心に少しずつ結果が出始め、今ではウエアにも採用する弊社を代表する定番マテリアルとなっています」(横田智之さん/ナンガ代表取締役社長)

オーロラテックスを使った代表的なアイテムがオーロラダウンジャケット。そのベースとなるモデルは、アーバンリサーチとのコラボレートによって誕生した経緯がある。現在も両者のコラボは継続され、今年で10年目。もちろん今季も新作モデルがリリースされているが、どんどんスタイリッシュに進化している。

NANGA×URBAN RESEARCH DOORS   Aurora  ¥33000

今季、アーバンリサーチ ドアーズがパターンから別注した渾身のダウンジャケット。今まで定番でリリースされてきたが、今回よりパターンを見直して、シルエットをリニューアル。着丈を短くして、肩幅と身幅を大きくしたクラシックな一着に仕上げられている。

「透湿・保温・撥水に優れたオーロラテックスと高品質な羽毛を採用しながらも、リーズナブルなグッドプライスで提供できるのは、ナンガさんだからこそ。おかげさまでコラボレーションアイテムは、毎シーズン爆発的にヒットしています」。(柳堀佑太さん/アーバンリサーチ プレス)

Chapter 2:妥協を許さない素材へのこだわりとクリーンなスタンス。

ナンガが創業以来、一貫してこだわり続けているのがダウンの品質。そのために羽毛の産地も世界中から厳選してきた。現在は、スペイン産の成熟した水鳥の羽毛をメインに使用しているが、すべてのアイテムに原産国証明を付けることを徹底している。

「ダウン製品は、お客様が封入された羽毛を見る機会はほとんどありません。だからこそ、そこを1番に捉えて羽毛を選定しています。原産国証明は、羽毛布団では当たり前に行われてきたことなので、その流れで続けてきました。今後も自分たちが思うベストを選択していきます」(横田智之さん/ナンガ代表取締役社長)

ダウンの品質をさらに向上させているのが国内洗浄。ナンガが使用する羽毛は、すべて三重県にある老舗羽毛加工メーカー、河田フェザーで洗浄加工されている。

「国内洗浄にこだわる1番の理由は洗浄力。他国の洗浄工場も視察してきましたが、やはり日本の洗浄技術が最も進んでいると感じました。いい洗浄をすることで、羽毛の独特な匂いを大幅に軽減することができ、当然ながら保温性を上げることができるんですよ」(横田智之さん/ナンガ代表取締役社長)

FT BOMB JACKET ¥81400

そうしたナンガの妥協を許さない素材へのこだわりに共感して、長年タッグを組んできたF/CE.の最新コラボアイテムがこちら。定番のボムジャケットをアップデートさせ、今季からダウン量を200gにアップ。フードとリブが一体型になったシンプルなデザインで、アーバンスタイルにも対応する。

「徹底した品質管理と羽毛に対するこだわりだけでなく、F/CE.のプロダクトの難易度の高い縫製も、しっかりと実現してくれました。ナンガは絶大な信頼をおいているメーカーです」(山根敏史さん/F/CE.デザイナー)

さらに、ナンガはリサイクルダウンを積極的に取り入れる『グリーンダウンプロジェクト』の立ち上げにも参入するなど、近年はエココンシャスな活動にも力を入れている。そもそも羽毛は限りある資源。しかし長年使用されてきた羽毛は、洗浄と精製加工することで新毛よりもキレイになるとか。そのため再生羽毛はサスティナブルな素材として新たに注目されている。

次は、ナンガの追求心と新たな挑戦に注目。

 

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Masatsugu Kuwabara
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