ファッション業界人が愛用する、自慢の掘り出しモノたち。

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使い込まれたエイジングの魅力、新品ではもう手に入らない、コスパが良いなど“中古”を選ぶ理由は人それぞれ。いわゆる“めっけもん”を手にしたときの喜びは一入だ。

そんな一点モノとの出会いを果たした5名の自慢の中古愛用品を拝見!


Table Of Contents : 目次

01. ヴィンテージのバックパック

ブランド名もどこの国のものかも詳細はまったく不明だと言うバックパックは、カナダ・バンクーバーの古道具屋のゴミの中から発見した一品。「はじめは触るのも嫌になるほど汚かったのですが、キレイに洗浄して使えるように。見つけた時にはワッペンだらけで、出国の時に背負っていたら浮浪者と間違われたのも良い思い出です」。

<ALDIESディレクター TARZAN AQZAWA>

アウトドアと相性の良いポップなウエアやファッション小物を提案するALDIESのディレクター。そのほか、ランニングでの機能性を重視したELDORESOもディレクションする。

 

02. Panasonicのショックウェーブ

1996年にパナソニックから発売されたポータブルカセットプレーヤー。迷彩をまとった、無骨なスタイルがモノとしての魅力を放つ。「出会いは小学生の頃。以降、ブランクはありますが発売年の個体を中心とした初期型のみ、壊れては買い直しを繰り返してます。年々見つかりにくくなっており、ネットで探すことが多いです」。

<オープン ユア アイズPR 平沼久幸>

アウトドアフィールドの実践で培った経験をもとにアウトドアギア選びを得意とする平沼さん。最近は、業界で活躍する外遊び仲間たちとバイクパッキングで休日を楽しんでいる。

 

03. adidas,CONVERSE,NIKEのハイカットスニーカー

アディダスのフォーラム、コンバースのオールスター、ナイキのダンクなど不朽の名作の数々。1990年代にヴィンテージにハマっていたころに、色んな古着屋を巡っては買い集めたモノ。「名品と呼ばれるスニーカーの造形美は並べているだけでも満足感がありますね。いまではもう、こわくて履けないので本当に並べて眺めています」。

<Mountain Martial Artsディレクター 渋井勇一>

トレイルランニングをベースとした新たなライフスタイルを提案するMountain Martial Artsのディレクター。機能的かつ遊び心に溢れたファッションアイテムに定評がある。

 

04. Jean Paul Caultierのサングラス

映画『ブラックレイン』で松田優作が掛けていたサングラス。フリーマーケットで購入したもの。「重力を考えなかったのかと疑いたくなる様な重さや、STEAMPUNKを意識した無駄なデザインに突っ走って、近年では稀に見る実用性を欠いたアイテムです。でもそんな振り切っているところが気に入っているのもまた事実です」。

<is-ness代表 キシタトモミ>

音楽を始め、さまざまなカルチャーに精通し、機能性を兼ね備えた独自のデザインでファンを楽しませてくれるis-nessの代表。自身も参加するPARTYMOOVが20周年を迎える。

 

05. GOLITEのガスト

いまはなきゴーライトの名品として名高い逸品。「友人から譲り受けた中古アイテムなのですが、入手してから、すぐに内側の劣化による剥離が気になりました。そこでネットで調べた重曹洗濯をしてみるとコーティングが剥がれて快適に使えています。いまではなかなか手に入らない代物なので、長く大事に使っていくつもりです」。

<スタイリスト 近藤有倫>

本誌をはじめさまざまなファッション誌でスタイリングを手がける若手スタイリスト。独立してからはフェスへの出現率も高まり、日々欲しいギアとのにらめっこを繰り広げている。

 

Photo/Shouta Kikuchi Report & Text/Tamaki Itakura

Edit/Shiyori Kawamura(RIDE MEDIA&DESIGN)

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GO OUT編集部
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